民間信仰

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ダイダラボッチ

ダイダラボッチ

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daidarabotti

【別名】

大太郎法師、デイダラボッチなど

【ご神徳】
なし

【伝承地】
主に関東地方・中部地方

【継続】
なし

【鎮座】
なし


【解説】

名前の由来

ダイダラボッチは大人を意味する「大太郎」やタタラ式製鉄に関連する人にまつわるともいわれている。しかしながら、結局のところ諸説あるため、正確には決まっていない。

ダイダラボッチと茨城県

ダイダラボッチは茨城県でも様々なエピソードとして語られている。常陸国風土記では大ハマグリをすくって食べる巨人の話が書かれており、捨てられた貝殻は貝塚となり、のちに大串貝塚として国史跡となっている。
また、筑波山の峰が二つあるのもダイダラボッチが富士山と筑波山の重さ比べをした際、筑波山につけていた蔦が切れてしまい落ちた衝撃でできてしまった……なんてエピソードもある。

ダイダラボッチと富士山

ダイダラボッチとして有名なエピソードといえば、富士山にまつわるエピソードだろう。たとえば、このようなエピソードがある。

・富士山を作るため甲州の土を取って土盛りした。
→甲州が盆地となったのはそのため。

・富士山を作るため近江の土を掘り、その跡地が琵琶湖となった。
→富士宮市と近江八幡市はこの説話が由来として夫婦都市となった。

・静岡市の「だいらぼう山頂」には全長百五十メートルほどのくぼみがある。これは、ダイダラボッチが左足を置いた跡ともいわれている。

ダイダラボッチが由来となった地名

東京に「代田」という地名がある。かつてダイダラボッチの歩いた足跡があり、それが代田の由来になっているのではないか、と柳田國男氏は「ダイダラ坊の足跡」にて考察している。その他さいたま市の「太田窪」、愛知県東海市の「陀々法師」、三重県志摩市の「大王崎」などもダイダラボッチの足跡やその他の伝説を由来にしているといわれている。

ダイダラボッチとアニメーション

ダイダラボッチときいて思い浮かぶ人も多い、ある作品がある。
それは今から二十年程前、一九九七年に公開された宮崎駿監督作品「もののけ姫」である。
デイダラボッチ、あるいはシシ神様と呼ばれるそれは劇中で大きな役目を担っている。
前述までの「モノを運ぶ」だったり「足跡が残っている」ではなく明確な「神様」として描かれた作品である。昼はシシ神様と呼ばれ、夜はデイダラボッチと呼ばれる。物語では生命の与奪をつかさどる神として説明されており、ダイダラボッチを世に知らしめた作品だといっても過言ではない。
ただし、生命の与奪をつかさどる神というのは伝承や風土記などで描かれるダイダラボッチと異なる。

まとめ

ダイダラボッチは各地に伝承が残ってはいるものの、「巨人」としか描かれておらず詳細はあまり明らかとはされていない。巨人伝説のほとんどが類似しているのも人間の考え方としての自然の成り行きだと考えられる。
一説では天地創造起源に類する伝承から創造神としての巨人が衰退したものだという推測や、大男や鬼などの伝説が巨人伝説になったとも考えられている。

■この神様に関連する主な神話

【挿絵解説】
諸説では山を作ったりしているそうなので、子供が砂場遊びをするかのごとく作っていたらいいなと思い、このような子供の姿になりました。
【参考資料】
(文章参考)「ダイダラ坊の足跡(柳田國男著)」、富士宮市公式ホームページ、常陸国風土記、わらじ祭りほか
(挿絵参考)