アイヌ・琉球の神様

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サマイクル

サマイクル

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サマイクル
【別名】
サマイクルカムイ、コタンカラカムイ

【ご神徳】
英雄神(北海道東北部)

【伝承地】
平取、二風谷(にぶたに)、浦河

【継続】
オキクルミ(兄)

【鎮座】
なし

【解説】

サマイクルは残虐なのか、英雄なのか

北海道東北部で英雄神と謡われるサマイクルは、兄神であるオキクルミと対になる神謡が多く、南西部と東北部では二柱の立場が入れ替わることが多いようです。
サマイクルを英雄としている神謡では、いたずらや悪いことをした動物神を懲らしめる話がほとんどです。
内容はとても残酷で、懲らしめられた動物神たちは皆、凄惨な結末にたどり着き、とある神様は島送りとなり、ある神様は大木の下敷きになり、またある神様は三つ目の眼をつくられたりとなっています。
どれも動物神が悲惨な神謡で、「どこが英雄なのか」と思う方もいるでしょう。
なぜ英雄として語られるのか、さも当たり前のように残虐な行動をする彼らがなぜ語り継がれ、愛されるのか。
それは人間の心境が少なからず、かかわっているのではないのでしょうか。
人間の心境がかかわっているからこそ愛され語り継がれているのだと、思われています。

サマイクルの特徴について

語り継がれる神謡の中で、彼は自らのことを「どこの国土どこの村を隅々まで見渡しても、私ほどの物持ちはいない。」といっています。
要約すると、「巫術も長けてるし、美丈夫だし財力も私が一番だろう」です。
同一視されているオキクルミの話にも、巫術が長けている天上の神よりも長けている。というのもあります。
このように、同一視されているがために、同じような話が多く、東北部と西南部とでは入れ代わっているだけで、ほとんど同じと言っても過言ではないようです

■この神様に関連する主な神話
アイヌ神謡

【挿絵解説】
一説によれば、サマイクルはオキクルミより英知は劣れど、力は強いと解釈出来る部分が。石を握り締めて砕き、悠然と剣を構えることで力強さを表現出来ていれば幸いです。
【参考資料】
(文章参考) ユーカラ
文章:宮田
挿絵:ササニシキ